行動展の力 Vol.Ⅱ

行動美術協会。多くの美術ファンが抱くそのイメージは、「抽象傾向の作家が多い団体」、そして「強烈な個性の作家が多い団体」かもしれません。しかし知れば知るほど多種多様な才能を擁している団体であること、層の厚い団体であることに気づきます。

「新しい時代に適合する美術を樹立する」という結成時の旗標を今なお厳格に貫いているがゆえ、時代を反映した、すなわち現代のアートとして何が求められているのかを探究した痕跡が多く見られます。彼ら「行動」の作家たちの深奥に眠る、「強い創意」の発露として表現する取り組みは、常に前例にとらわれない工夫と革新に満ちているのです。

この度の「行動展の力 Vol.Ⅱ」では、大鷹 進（山口県）、菊地 武彦（栃木県）、近藤 大志（埼玉県）、首藤 和彦（兵庫県）、和田 健一（兵庫県）の5名に焦点を当て、国立新美術館という大会場とはまた違った彼らの小品の数々を披露します。REIJINSHA GALLERY が今最も注目すべき作家たちとして選出した精鋭たちのバラエティに溢れる展示です。ご期待ください。

REIJINSHA GALLERY, Tokyo
野口和男