佐々木里加展について

このたび、「脳」を一貫したテーマとする佐々木里加の展覧会を開催いたします。

9歳にして精神分析に興味を持ち、脳を題材とした木版画を作った彼女。今は多様な素材や技法を駆使し、その時々の心理状態を脳という造形でわれわれに提示します。

美しいものを見るのは眼であり、それが脳＝心に伝わり美と感じる。その美を感じる心や魂＝脳そのものが美の象徴なのではないか。そんなことを感じさせる作品群。それは彼女の求める美しい心の在り様や理想郷を表現しているからなのでしょう。

今回の個展は、そんな彼女のあらゆる脳が飛び交う空間。そして私たち自身の「脳への入口」かもしれません。是非お越しいただき、それを感じて頂ければ幸いです。

REIJINSHA GALLERY
野口和男