菊地武彦展


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会 期

2014年6月11日(水)− 6月27日(金)

時 間

11:00〜19:00
(最終日は17:00まで)

休廊日

日曜日・月曜日

イベント

初日の6月11日(水)は、18:00 〜19:30 に出展作家たちを囲んだオープニングレセプションを催します。

      
    
 

菊地武彦展について

「天円地方」。天は円く、地は方形であるという古代中国の宇宙観。このたび、これをテーマとした新作による菊地武彦展を開催いたします。
天に向かうかと思えば引力に導かれ地を目指す黒い線。そこから湧き出たいくつかの点や色。それらは二極化されたものを一体化させようとする、彼の言葉にならない幾層もの心情が託されたかのようです。「天円地方」。菊地武彦の今立つ画境が見えるでしょう。

REIJINSHA GALLERY, Tokyo
野口和男



菊地武彦の作品展がいまREIJINSHA GALLERYで開かれている。聞けば、井上画廊※とアートギャラリー閑々居でも同時に開催されているという。一人の作家の作品が、銀座近辺でいちどきに三か所も展示されているというのは尋常ではない。この作家がいま、乗りに乗っている何よりの証拠だろう。
私自身は、彼の絵をみた瞬間「これは実際の土で描かれている作品ではないか」と思った。それほど強烈に、土そのものを感得したのである。土を描く。言葉でいうのは簡単だが、これを実践するのはなかなかに難しい。だから真面目くさって土に立ち向かう人には、滅多にお目にかからない。無謀にもあえて挑戦するというなら、土そのものを画面にぶちまけるしかないのではないか。油絵具も水彩もアクリルも岩絵具も超越した、本当の土に負けない絵具でもって。だが、そんな画材はどこにもないのだ。まずはそこからだ。
菊地は土を重ね、滲ませる。まるでリトマス試験紙の上にのばすように、紙の奥深くに浸透させる。だから土を手際よく扱うというのとは、ちょっと違っている。なにせ何百万年も生命の揺り籠だった相手だ。万物は永らくそのなかで蠢いてきたのだ。だから土をわざときれいにみせようとはしない。きれいごとの「美術」などにはしない。きれいな土など、実は誰も望んではいないのだ。 だからといって土を穢してはなるまい。土を犯してはならない。土に怪しきものを隠しこんではならないのだ。あるがままの武骨で素っ気なく、悪意からも善意からも解き放たれた、気高きままにしておくのがいいだろう。それこそが菊地武彦の画面にただよう、そしてわれわれが永らく待ち望んできた真っ正直な世界なのだから。

※井上画廊での展示は6/21(土)で会期が終了しております。

美術評論家
JT-ART-OFFICE代表
勅使河原 純


出展作品(抜粋)

菊地武彦展  作品画像

天円地方2013-23

菊地武彦展  作品画像

天円地方2013-25



菊地武彦展  作品画像

土の記憶2013-38

菊地武彦展  作品画像

天円地方2013-43



菊地武彦展  作品画像

天円地方2013-48

菊地武彦展  作品画像

天円地方2013-52



REIJINSHA GALLERYの詳細は
下記のページからご確認ください。

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