出版実績publication achievements

Art Maison International
Vol.21

『不寛容社会』を乗り越えるためのアートというひとつの解答

自らが属する集団とは異なる思想、習慣、規律、宗教、民族、人種などを認めない世の中。いわゆる「不寛容社会」という言葉をよく耳にします。宗教間・民族間の紛争が激化しているというニュースが、日々新聞やテレビを賑わせるこの時代。しかし、それは何も現代に限った話ではないでしょう。
“映画の父”とされる映画監督のD・W・グリフィスは第一次世界大戦直後の1919年、いつの時代もはびこる不寛容を描き、人間の心の狭さを嘆く映画『イントレランス(「不寛容」の意)』を制作しました。一方、絵画の世界ではパブロ・ピカソがスペイン内乱時の無差別爆撃の悲劇を『ゲルニカ』に描き、反戦や抵抗のシンボルとなったのは周知の事実でしょう。
発刊から21年。この「Art Maison International」最新号でも、芸術が持つ大きな可能性、そして解釈によっては世界の多様性を想起させるような作品を紹介しています。芸術が教えてくれるのは、物事にはいくつもの解釈があり、そのいずれもが正しいという事実。世の中には様々な答えが存在すると知る事によって、人は他者に対してより寛容になれるのではないでしょうか。
「Art Maison International」Vol.21 は、思想、習慣、規律、宗教、民族、人種などを越え、優れた美術作品が人の心に悟りを与えることを教えてくれる本でもあります。伝統を重んじつつ、常に深い思考をしながら新しい表現を模索する。そんな素晴らしい日本人芸術家たちの作品から、我々を取り囲む環境、命の大切さまで想いを馳せていただけたら幸いです。(巻頭挨拶より抜粋)

特集:日本美術史を飾った先人たち 富岡鉄斎/菱田春草/横山大観/川合玉堂/上村松園 他
◆監 修:ペドロ・フランシスコ・ガルシア
◆装 丁:B4大判サイズ/ハードカバー
◆言 語:全編英文和文併記
◆価 格:8,000円(税別)
◆発行日:2017年3月31日 初版発行

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